Landscape Architecture Publisher - FUUKEI PUBLISHING
風景写真を撮るとき、空が大切だ。特に雲の形は大事で、そこに撮影者の気持ちが投影されているように感じることもある。ましてやモノクロの世界ではあれこれと邪推してしまいがちだ。映画でも、主人公の未来を雲が暗示するというシーンもある。また、見ている側の気分が陽の時と陰の時でも変わってくる。雲に限らず人は自然がつくる風景に対して心を投影してしまうのかもしれない。逆に、自然の風景が乱れた心を落ち着かせてくれることもある。誰もがどこにいても見ることができる最も身近な自然風景は「空」だ。季節の移り変わりを教えてくれるのは植物だけではない。空を見上げて、季節が動いたことを確かめてみるのもいい。